「他にも飲めるとこ探しとくねー」なんて、フォローのつもりか、ツキトが言う。 そんなツキトの言葉に、頬が緩んだ。 ツキトはこうして、あたしをほどいてゆく。 凝り固まった気持ちは、ツキトが握ってくれたおにぎりみたいにほろほろと崩れて、あたしを緩めた。 ツキトと過ごす毎日は、新しくて幸せだ。 「どしたの?アヤちゃん。笑っちゃって。」 ツキトの微笑みにまた、一段と笑顔が出た。 「ツキトと一緒にいられるから…かな?」 .