「ねぇ、アヤちゃん。俺ね？アヤちゃんが好きだよ。」



ツキトの口から出た言葉に、一瞬時間が止まった気がした。



穏やかな笑みを浮かべるツキトから、目が離せない。



「だからさ、俺のことちゃんと見てよ。アヤちゃんの目の中に、俺を映してよ。」



ゆっくりでいから、さ。ね？



ツキトは、優しい。



たぶん、あたしに傷があることを、わかっているんだろう。



ツキトなら、あたしを引っ張り上げてくれる。



俯いていた、あたしの世界から…。



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