「アヤちゃん、まだ時間大丈夫?じゃあ、ちょこっと寄り道するよー。」



頷いたあたしを確認したツキトは、ゆっくり車をスタートさせた。



ツキトが連れて行ってくれたのは、この間の高台で。



見下ろす景色は、綺麗な光に満ちていた。



「綺麗だねー!」



思わず声を上げたあたしに、



「そうだねー、アヤちゃんと一緒に見るから、余計に綺麗に見えるね。」



柵に寄りかかって両腕を預けながら、左隣のあたしを真っ直ぐ見たツキト。


微笑んだ頬に、月の明かりが反射してふんわり光って見えた。



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