食事を終えて、ツキトの後について行く。
いつものように、運転席からあたしを引っ張り上げてくれた。
そんな小さなツキトの仕草ひとつひとつが、あたしの気持ちを動かしてゆく。
弱いのは、あたし。
「アヤちゃーん?どしたー?」
運転席からあたしを覗き込んだツキト。
「んーん。」
ゆっくり首を横に振った。
こういうときツキトは、無理やりあたしに言葉を繋がせようとはしない。
そんなところまで優しくて、あたしはツキトにすべてを委ねてしまいたくなる。
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