--------------------魔界


魔界の宮殿の王座の間では皇帝「ヴェルギア」の側近達がヴェルギアに光界への侵略について報告していた…


そこへ息を切らした家来が飛び込んできて、ヴェルギアの前でひざまづいた。


「帝!ご報告申し上げます!光界であの[救世主]が誕生いたしました…!」


「救世主だと…?」


王座の間にしわがれた妙に威圧感のある声が響き渡った。


「はい。魔界の侵略を妨げる存在です。これから先、帝の行いをどれほど邪魔するかはかりしれません。いかがいたしましょう…?」


「救世主などふざけたものを…。構わん、その村ごと焼き殺せ。わたしの邪魔をするものは何人たりとも許せん…」


「かしこまりました…」