タユはすくすくと、なんの問題もなく育っていった。両親が村一番の美顔であるがゆえに、美しくかわいらしいく成長し、


そして両親や村の人たちのたくさんの愛情を受け、明るくて心が広い、優しい女の子に成長していった。


村の人たちにはタユが「救世主」であるということが
伝えられていなかったが、両親と異なるスカイブルーの髪はとくに気にされることもなかった。


タユがものごころついた頃からタユの能力のあらわれも見えてくるようになった。


小鳥と喋ったり、風を感じて嵐を予測したり…


救世主の能力なのだろうか?と疑問に思えるようなものではあったが、両親は逆にそのような能力で良かったと思った。


しかしタユが元気に育つにつれ、両親の不安は大きくなっていった…。