「お父様…?」


長老は重々しく口をあけて続けた。


「まさしくタユは、その通り、救世主であろう。しかしその話の続きは…


[その者深い悲しみと苦しみを受けながら世界を誠の道に導くであろう…]と。


タユはこれから先、深い悲しみと苦しみを受けなければならないのだ。」


「そんな…。」


母の顔はみるみる青くなっていった。


「どうして私達の子が救世主にならなければいけないの!?なぜ…」