「やはり来たか…」


長老は独り言のように呟いた。


「父さん、何か知っているのか?」


「タユは確かにおまえたちの娘だ。しかし私の能力を受け継いでいるらしい。しかし占術能力ではない。何らかのチカラだ…


昔、聞いたことがある。


[世界が滅びようとした時神が使いし者、青くなびく救世主となり現れるであろう。]とな。


その髪の色といい、不思議な感じといい、まさしくタユは…」


そこで長老は口を閉じた。