「…。」


村人も両親も何も答えない。沈黙が会議の場をうめつくす…


しかしそこの村人達の耳にタユの歌声がだんだん響いてきた。


「…そうだ、私達はいつもタユの歌声によって心を癒されているんだ。そしてあの笑顔に励まされているんだ。私達がタユを守ろう…!」


村人の一人が言った。それに続けて村人達はだんだんと団結していった。両親はただただ涙を流していた。


「みな、ありがとう。


そこで、タユには睡眠薬を飲ませ、村はずれの倉庫に運び込み、寝かせておくことにする。怪物なんかに見つからないようにするのだ。」


長老が言い、実行に移すことにした。