「俺やってないよ」
なのに返って来た言葉はもっと残酷だった。
「えーーーーーー!参加してないんですかっ!!!」
「うん、だって俺発案者だし」
今日のお昼休みは今日の青春リクエスションの途中経過と盛り上がり具合を確認するための打ち合わせと称して、生徒会でみんなでお昼をたべることになっていた。
早く来たかった私は購買へ行くと言った凛空ちゃんを置いて急いで来たのに。
おかげで生徒会室には私と暁先輩だけだった。
「発案者は参加しちゃダメなんですか…?」
やばい、ショックでちょっと泣きそう。
「そんなことはないけど、状況見たかったから自分が参加したらそれどころじゃなくなっちゃうかと思って」
「…さすが暁先輩です。しっかりしていらっしゃいます」
てっきり張り切って先陣切って参加するかと思ってたのに、暁先輩は案外一歩離れて周りを見るタイプの人だったのか。
そっか、そうだよね、リーダーってそーゆうもんだよね。
「由夢ちゃんはどうだった?参加してくれた?」
「私は…すみません、企画側なのにちゃっかり参加しました」
自分の不甲斐なさに両手で顔を隠す私にははっと暁先輩が笑った。
「それでいいんだよ、青春リクエスションのメンバーにはやってもらいたいし」
暁先輩と結ばれる可能性はほぼないとはわかっていたけど、もしかして万が一の確率でチョコレートを交換できるかもとも思っていた。
その確率も最初から0だったわけで。
やばい。
もうやる気なくなっ…、たかもしれない。
「マブからの中間報告によると300人以上参加してくれたみたいなんだよね」
「え、生徒の半分以上参加してくれたんですね!」
「うん、でも登録しただけで実際はチョコレート交換はしない人もたくさんいると思うから」
「そう…ですよね」
今私も思ってしまった。
暁先輩じゃないならもうやめようかなって、考えちゃった。
「それはそれでいいんだけど」
「え?」
「番号だけ見る人もいれば、面倒くさいからもう別の人に渡しちゃえーっていう人もいるだろうし、…もしかしてそれが本当に渡したい人かもしれないし」
「………。」
「いかに意中の相手に自然にナチュラルにスムーズ渡せるかだけど…、結局最後は勇気だから」
暁先輩の静かな声が生徒会に響く。
ねって、微笑んで私を見て。
なのに返って来た言葉はもっと残酷だった。
「えーーーーーー!参加してないんですかっ!!!」
「うん、だって俺発案者だし」
今日のお昼休みは今日の青春リクエスションの途中経過と盛り上がり具合を確認するための打ち合わせと称して、生徒会でみんなでお昼をたべることになっていた。
早く来たかった私は購買へ行くと言った凛空ちゃんを置いて急いで来たのに。
おかげで生徒会室には私と暁先輩だけだった。
「発案者は参加しちゃダメなんですか…?」
やばい、ショックでちょっと泣きそう。
「そんなことはないけど、状況見たかったから自分が参加したらそれどころじゃなくなっちゃうかと思って」
「…さすが暁先輩です。しっかりしていらっしゃいます」
てっきり張り切って先陣切って参加するかと思ってたのに、暁先輩は案外一歩離れて周りを見るタイプの人だったのか。
そっか、そうだよね、リーダーってそーゆうもんだよね。
「由夢ちゃんはどうだった?参加してくれた?」
「私は…すみません、企画側なのにちゃっかり参加しました」
自分の不甲斐なさに両手で顔を隠す私にははっと暁先輩が笑った。
「それでいいんだよ、青春リクエスションのメンバーにはやってもらいたいし」
暁先輩と結ばれる可能性はほぼないとはわかっていたけど、もしかして万が一の確率でチョコレートを交換できるかもとも思っていた。
その確率も最初から0だったわけで。
やばい。
もうやる気なくなっ…、たかもしれない。
「マブからの中間報告によると300人以上参加してくれたみたいなんだよね」
「え、生徒の半分以上参加してくれたんですね!」
「うん、でも登録しただけで実際はチョコレート交換はしない人もたくさんいると思うから」
「そう…ですよね」
今私も思ってしまった。
暁先輩じゃないならもうやめようかなって、考えちゃった。
「それはそれでいいんだけど」
「え?」
「番号だけ見る人もいれば、面倒くさいからもう別の人に渡しちゃえーっていう人もいるだろうし、…もしかしてそれが本当に渡したい人かもしれないし」
「………。」
「いかに意中の相手に自然にナチュラルにスムーズ渡せるかだけど…、結局最後は勇気だから」
暁先輩の静かな声が生徒会に響く。
ねって、微笑んで私を見て。