なんて私の作戦も虚しく、2月14日バレンタインデー当日。

学校に着いてすぐにパーティ☆チョコレートにログインした。
あとはボタンをタップするだけで、今日チョコレートを交換する相手の名前が出て来る。

ド、ドキドキするな…
これで決まっちゃうんだ今日の相手…

私の相手に暁先輩が選ばれる確率はどれぐらいなんだろう?

今のSpeaks登録者数373人だけど、みんながみんなパーティ☆チョコレートに参加してるわけではないから…いくつだ?

よくわかんないけど、結構高い倍率…!

深く深呼吸をしてえいっとボタンをタップした。

“マッチング中♪”と可愛い文字が躍る、数秒で画面が切り替わった。



“あなたのマッチング番号は127番です!探してみてね!”



「………。」

あ、そうだコレこっから探さなきゃいけないんだ!

同じ番号の人がチョコレートを交換する相手で今日1日その相手を探すのがミッション。

Speaksを開くともう何番の人いる~?と相手探しが始まっていた。

こうやってSpeaksも使ってもらおうなんて、暁先輩はそーゆうことも全部考えていたのかな。