これから一緒に過ごせるのが楽しみだ。

来月も、来年も、その次も、凌玖先輩の隣にいたいな……。

微笑みあってると、ドリンクを運ぶお母さんがテーブルの前に来た。



「お待たせいたしました。お先にミルクティーになります」



コトッとわたしの前にミルクティーが置かれる。

イベント仕様になっていて、赤いストローがハートの形をしていた。


可愛い……っ。

いつもと違うと特別感あるよね。

記念日だから準備してくれたのかな。

料理が来たらセットで写真を撮ろう。



「こちらブラックコーヒーです」

「ありがとうございます」



凌玖先輩の前には温かいコーヒーが置かれる。

お母さんがまた席を離れると、目線を合わせてきた。



「歌桜。すこしそっちに行ってもいい?」