『…だよね。僕にはわかるよ、君の気持ち。離婚して1度は心を閉ざしたから。でも、僕は諦めない。夢芽ちゃんが好きだから。その閉ざした心を開くのは大変だと思うけど、それでも諦めたくないんだ』


『私…』


その先の言葉が上手く出てこない。


『すぐに返事はいらないから。でも、これから先の人生を僕と一緒に歩んで欲しい。ずっと…側にいて欲しいんだ。焦らせるつもりは無いから、しばらく待つよ、夢芽ちゃんの答え』


『そんな…私のために慶太さんの大切な時間を使ってもらうのは申し訳ないです』


『僕はずっと1人だったんだから、時間なんて十分にある。ゆっくり考えて。君と一緒にいられるの、心待ちにしてる』


本当に…そんなの優し過ぎるよ。


速水店長の言葉に温度を感じて、それに対しては感謝しなきゃって思う。


信じられないにしても、私なんかに告白してくれたんだから。