『そんな、どうして私なんか…慶太さんの大切な人が私だなんて信じられません』


信じられる訳ないよ…


『夢芽ちゃんは素敵で魅力溢れる人だよ。だから一緒にいたいし、好きになった。僕が誰かを幸せに出来るのか不安もあるけど…だけど、君となら新しい人生を歩める気がしてる。いや、歩みたいんだ。このプレゼントは君に渡すための物だったから…受け取ってくれないかな?』


『えっ、そんな…これは頂けないです。慶太さんの気持ちが本当かどうかなんてわからないし、正直まだ受け止められません。信じられないっていうか…』


自分でも言ってることがよくわからない。


『本当だよ。信じて欲しい』


その目は嘘をついてるようには見えなかった。


店長がそんな人じゃないっていうのもわかってる。


だけど…


『…私、やっぱりまだ恋愛なんてしたくないって…怖いって思ってしまってて。ごめんなさい、本当に…』


頭を下げる。