女の子の携帯でも数枚撮って…


『嬉しいです!ありがとうございました』


彼女達は何度も頭を下げて、ちゃんとお礼を言って帰っていった。


『ありがとう、律君』


『あ、ああ。別にいいよ、幸斗にはクリスマス・イブにお世話になったから。じゃあ、行くから。ゆっくりしていって』


クリスマス・イブ…


大切な人と過ごす夜に、僕は君といられた。


本当に…幸せな時間だったよ。


『うん。もうしばらくいるね』


『また。マンション行くから』


律君は…


カッコ良く手を上げて、僕に笑いかけてくれた。


ねえ、今、君は誰を想ってるの?


その人の前でなら、もっともっと…素敵な笑顔になるのかな?


だったら…すごくうらやましいよ。


ヤキモチ妬いちゃうな。


でも…


本当はわかってる。


律君の好きな人は、夢芽…


なんだよね。


夢芽は僕の親友。


この世で1番大好きな友達。