それから1年後のクリスマス。


私は律君にプロポーズされた。


『結婚しよう』


その言葉に考えることなくすぐに返事出来たのは、この1年のあなたの態度があまりにも誠実だったから。


素敵なのは見た目だけじゃなかったんだ。


お父様やお母様にも会わせてもらったけど、全然偉そぶらずに上品で優しくて、私のことを歓迎してくれた。


早めに結婚式をあげて律君を支えて欲しいとまで言ってくれて、本当に嬉しかった。


今、律君は違う店舗で働いている。


いろいろ学ぶことが多そうで大変みたいだ。


あと少ししたら海外勤務になるだろうって。


英会話には困らない律君の力を試すには良い機会だと思う。


私も…その時は着いていきたい。


結婚式は海外に行ってからになるだろうし、もう少しだけ先かな。


明音と幸斗はとても喜んでくれて、実はつい最近も4人で会ったんだ。