『明音…』


すごいよ、その想い。


それぞれみんな違うけど、どれも立派な挑戦なんだね。


『いつか将来、幸斗にも私にもちゃんとした相手が見つかるかもしれん。でも、それまではずっと幸斗だけ見てたいねん。もしかして…死ぬまでそうかもしれんけどな。そうなったらおばあちゃんやな、私。ほんまに長い長い挑戦やな。でも、幸斗が側にいてくれたら頑張れそうやから』


明音は笑った。


告白された時、幸斗はきっといっぱい明音に優しくしてあげたんだろうな。


幸せな時間だったんだね、明音。


その思い出があるからこの先も大丈夫なんだね。


本当に私、嬉し過ぎてさっきからずっとうるうるしっ放し。


『あとさ、幸斗はやっぱり律君が好きで、律君が好きなんは夢芽やと思うっていうてた。それは私も同意見。ま、正解やった訳やけど。幸斗は、夢芽が幸せになるなら2人を応援したいって』