『明音、本当にありがとう』


『うんうん。んでな、実は私…』


『ん?』


『こ、この前、幸斗に告白してん』


え?


『そ、そうなの?』


『うん』


『明音…そっか、頑張ったんだね』


ちょっとびっくりしたけど…


『ほら、たまたま幸斗と2人きりになったからさ、今かなって』


す、すごいよ、明音!


『そっか、うん、良かったよ。本当に良かった…』


何だか胸が熱くなった。


『いやだ、夢芽、なんで泣くん。私までもらい泣きするやん』


『だって…』


明音の可愛い一途な想いが、幸斗に伝わったと思ったら嬉しくてたまらなかった。


『幸斗な、最後に私を抱きしめてくれてん』


『本当に?そうなんだ…』


うわ、幸斗、めっちゃカッコいい。


優しいね、やっぱり。


『もちろん、男としてじゃないで。でもな、その体がめっちゃあったかくてさ、幸せで幸せで。その時に思った。私はずっとずっと幸斗を想い続けるんやろなって。絶対に叶わへん願いやけど、それでも好きでいられるならいたいって。ある意味、これが私の挑戦や』