『夢芽、良かったやん!すごいやん、ほんま』


部屋中に響き渡るくらいの大声。


『良かった…っていうのかな、この状況』


『当たり前やん!』


私は明音に速水店長と律君に告白されたこと、全部話した。


自分の気持ちが本当にわからなくて、たぶんずっとモヤモヤした顔をしてたんだろうな…


きっと、すごく情けない顔だったと思う。


それを見抜かれて、突然、ちゃんと吐き出してスッキリしないとダメ!って明音に言われて。


今日は幸斗が友達と飲み会でいないから…


女同士ゆっくりと2人で語り明かそうって。


明音の優しさだよね。


『夢芽は、あの超絶イケメンの2人に告白されたんやで。喜ばんでどーするん?もったいない、もったいない』


『う、うん。それはもちろん嬉しかったんだけど…』


『でも、返事出来へんかったんやな。どっちにも』


私は首を縦に振った。