私は腕を振り払い、律君から離れた。


その場所から改めて見る律君は…


当たり前だけど、とんでもないイケメン。


こんな人が私を好きだなんて…


余計に思えなくなった。


『信じろよ、俺のこと。お前のつらい過去のことも俺が忘れさせてやる。これから先は絶対に夢芽を泣かせない。だから俺と…』


『律君、ごめん』


嬉しい言葉だってわかってる、だけど私は…律君のセリフをさえぎるように謝った。


『夢芽…』


『律君、本当にありがとう。でも今は…私、やっぱりどうしたらいいのかわからない。いろんなことが整理出来てなくて…ごめん』


速水店長のことだってある、これ以上何も考えられないよ。


私に何が起こってるの?


これは全部長い夢なの?


『お前のことは俺が必ず守る。この命をかけて誓うから。一生、夢芽のことを愛する』