抑えていた感情が爆発しそう。


今、みんなに会っても笑えない。


なのに待ち合わせの場所にはもう3人がいた。


『沙織っち、お土産何買ったの?』


幸斗君の笑顔まで今はうっとおしい。


『えっ、あ、何も買わなかった~お土産いいのないんだもん~』


質問にはかろうじて答えたけど、これ以上何も話したくない気分だった。


「最悪」


誰にも聞こえないくらい小さな声でつぶやいた。


私…


あきらめたくない。


今日がダメでも明日にはわからないよ。


明日がダメなら明後日。


それがダメなら…


私はね、律君。


すごくいい子なんだよ。


可愛くて優しい女の子だって、ずっと昔から言われてきたんだから。


いつか振り向かせるまで、それまであきらめない。


でも、今は…


こんなにも悲しい思いをさせる律君のこと、ちょっとだけ嫌いになりそうで…


いつか、必ず…後悔させてあげる。