いよいよ、最後の試合が始まる。

行き慣れた会場。

もう、この電車に乗ることは暫くは無いだろうと、考えながら会場を目指した。


そこには、沢山の高校生が集まっている。

このユニフォームを見るのも、もう無いかもしれないと思うと、切なくなった。


それでも、マネージャーの仕事は多く、タイムを取り、次のタスキを渡すところまで走っていき、またタイムをとる。


少しの余裕があれば、写真を撮りまくった。

この写真が現像される頃には、私は引退している。