私の部屋は3階だ。
お父さんたちは2階で寝ていた。
お父さんはすぐに私の所へ飛んできてくれて、お母さんは玄関のドアを開けに行った。
何?今のは何?
惑星でも落ちてきたような衝撃。
すぐさまテレビを付ける。
あの衝撃は地震だった。
後に阪神淡路大震災と呼ばれるようになる。
1階で家族みんな集合していると、電話が鳴った。
お母さんが電話に出る。
そして、ひろちゃん、と言って受話器を渡す。
それは、しんちゃんからだった。
「大丈夫か?怪我はないか?」
心配してかけてきてくれたのだ。
私は、無事だってことを伝えて、早々に電話を切った。
そして、テレビに釘付けになった。
震度5強
震源地付近は、震度7強だった。
数十分が過ぎ大丈夫みたいやから、もう少し寝ときと言うお父さんを後にして、私は3階に戻った。
私の部屋にはあまりものを置いていないが、時計や、頭に落ちてきた、カセットなどをサッと片付け、ベッドに入った。