次の日から、マネージャーの仕事を教えてもらった。
先輩は凄く優しかった。
手取り足取り教えてくれる。
まず、陸上部には、長距離と短距離がある。
練習は同じグランドだけど、少し離れている。
マネージャーの主な仕事は、ロングの場合は当然タイムだ。
そして、全員のタイムを書き込む。
なので、必ず2人はいる。
大きな声でタイムを読み上げる人と、書き込む人。
それをロングの選手全員分書くのだ。
そんな早い事書けないよ。
到着順に名前が書いてあったら楽だけど、年功序列で、キャプテンが1番上に名前を書く。
それから、3年生、2年生、1年生と順番に書いていくが、1番のゴールが3年生とは限らない。
2年生の時もあれば1年生の時もある。
だから、書き込む方は大慌てだ。
普通の練習中の時は、それだけだ。
変わって、短距離の方は、これまたタイムを計る。
100メートル、何秒かを記入する。
短距離は、多くても3人づつ位で走るので、ラップが取れるのでありがたい。
あと、ライカンと言うピストルみたいなものを打つ。
そのタイミングが
「よーい、1、2、パン」
と、よーいから、2秒後にライカンを打つ。
それと、白線を書く仕事もある。
マネージャーの仕事はまだまだあった。