次の休憩時間でトイレに向かうと、そこにはセナがいた。
「美聡、今日って大丈夫なの?」
それだけでもうなんのことを質問されているのかわかってしまう。
美聡は重たい気分で「たぶん」と、短く答えた。
トイレから戻ったらまた瑞穂に怖い話を教えてもらうことになっている。
けれど瑞穂の話はどれも怖くて、更に瑞穂自身が怖がらせるように話をするので気持ちが重たくなってしまうのだ。
自分はただ、怖い話が聞ければいいだけなんだけど……。
「瑞穂から怖い話を聞いてるよね? 大丈夫?」
セナは美聡の気持ちを覗き見たかのように言う。
「うん、なんとか」
「瑞穂は怖い話が好きだし、夏には会談師の話を聞きに行ってるみたいだよ」
プロの話を聞いているからあれほど話が上手になっているみたいだ。
そんなの上手にならなくていいのに。
美聡はセナに気が付かれないように小さくため息を吐き出したのだった。
「美聡、今日って大丈夫なの?」
それだけでもうなんのことを質問されているのかわかってしまう。
美聡は重たい気分で「たぶん」と、短く答えた。
トイレから戻ったらまた瑞穂に怖い話を教えてもらうことになっている。
けれど瑞穂の話はどれも怖くて、更に瑞穂自身が怖がらせるように話をするので気持ちが重たくなってしまうのだ。
自分はただ、怖い話が聞ければいいだけなんだけど……。
「瑞穂から怖い話を聞いてるよね? 大丈夫?」
セナは美聡の気持ちを覗き見たかのように言う。
「うん、なんとか」
「瑞穂は怖い話が好きだし、夏には会談師の話を聞きに行ってるみたいだよ」
プロの話を聞いているからあれほど話が上手になっているみたいだ。
そんなの上手にならなくていいのに。
美聡はセナに気が付かれないように小さくため息を吐き出したのだった。