そんな母親の顔を見ても気分は浮かないまま、学校に到着してしまった。
教室に入ってグルリと見回してみると瑞穂はすでに登校してきていて、1人で本を広げて読んでいる。
自分の席にかばんを置いて近づいていくと、その本のタイトルが『都市伝説、怖い話』であることがわかった。
相変わらず怖いものが好きみたいだ。
「ねぇちょっといい?」
読書中だから驚かせてはいけないと思い、小さな声で言う。
しかしそれでは聞こえなかったようで、瑞穂は本から目をあげなかった。
かなり集中して読んでいるみたいだ。
「ねぇ瑞穂」
今度は肩を叩いて声をかける。
するとその瞬間瑞穂が「キャア!」と短く悲鳴を上げて飛び上がった。
椅子がガタンッと音を立てて後方へ倒れ、本が床に落下する。
そこまで驚くとは思っていなかったので美聡まで驚いてしまってその場に尻もちをついた。
クラスメートたちが何事かとこちらを気にしている。
「ご、ごめん瑞穂。大丈夫?」
すぐに立ち上がって瑞穂に声をかける。
教室に入ってグルリと見回してみると瑞穂はすでに登校してきていて、1人で本を広げて読んでいる。
自分の席にかばんを置いて近づいていくと、その本のタイトルが『都市伝説、怖い話』であることがわかった。
相変わらず怖いものが好きみたいだ。
「ねぇちょっといい?」
読書中だから驚かせてはいけないと思い、小さな声で言う。
しかしそれでは聞こえなかったようで、瑞穂は本から目をあげなかった。
かなり集中して読んでいるみたいだ。
「ねぇ瑞穂」
今度は肩を叩いて声をかける。
するとその瞬間瑞穂が「キャア!」と短く悲鳴を上げて飛び上がった。
椅子がガタンッと音を立てて後方へ倒れ、本が床に落下する。
そこまで驚くとは思っていなかったので美聡まで驚いてしまってその場に尻もちをついた。
クラスメートたちが何事かとこちらを気にしている。
「ご、ごめん瑞穂。大丈夫?」
すぐに立ち上がって瑞穂に声をかける。