セナに言われて勢いで手を上げてしまった美聡はさっそく後悔していた。
怖いものは苦手だし、人前で話すのだって得意じゃない。
しかも直人とセナの話がとても怖くて、そして上手だったことが最もプレッシャーとなっていた。
1人の帰り道で何度もため息を吐き出す。
「結局セナはしっかり者だからあんな風にできたんだよ。話だって、ちゃんと怖かったし」
ブツブツと口の中で文句を言いながらも美聡の脳裏には1人のクラスメートの顔が浮かんできていた。
木村瑞穂というぽっちゃり体型の女の子で、怖い話が大好きなのだ。
美聡たちが知っているようなポピュラーなものだけでなく、各地の伝承となっているようなものまで詳しく知っている。
なんでも、毎日のようにネットで怖い話を調べて、時には実際にその場に行ってみることもあるらしい。
そんなの美聡からすれば考えられないことだけれど、そういうことが好きな子もいる。
明日学校に行ったら、まずは瑞穂になにか怖い話がないか聞いてみるつもりだった。
地元の話ならきっと色々と知っているはずだ。
怖いものは苦手だし、人前で話すのだって得意じゃない。
しかも直人とセナの話がとても怖くて、そして上手だったことが最もプレッシャーとなっていた。
1人の帰り道で何度もため息を吐き出す。
「結局セナはしっかり者だからあんな風にできたんだよ。話だって、ちゃんと怖かったし」
ブツブツと口の中で文句を言いながらも美聡の脳裏には1人のクラスメートの顔が浮かんできていた。
木村瑞穂というぽっちゃり体型の女の子で、怖い話が大好きなのだ。
美聡たちが知っているようなポピュラーなものだけでなく、各地の伝承となっているようなものまで詳しく知っている。
なんでも、毎日のようにネットで怖い話を調べて、時には実際にその場に行ってみることもあるらしい。
そんなの美聡からすれば考えられないことだけれど、そういうことが好きな子もいる。
明日学校に行ったら、まずは瑞穂になにか怖い話がないか聞いてみるつもりだった。
地元の話ならきっと色々と知っているはずだ。