直人の言葉にセナがまた自分の体を抱きしめた。


「でも、実は家の手伝いがある日があるだろうし、真紀だって委員会がある」


セナに声をかけられた2人が同時に視線を直人へ向けた。


「それなら、それが終わった後に集合すればいい」


説明しながら直人は絶対にこの降霊術を成功させたいと思うようになっていた。


否定されればされるほど、できると思ってしまう。


「手伝いなら少しくらい遅れてもかまわねぇよ。どうせ駄菓子買うくらいの小遣いしかくれねぇんだ」


実は腕組みをして言った。


今度は真紀に視線が集まる。


「あたしも大丈夫。図書の先生に説明すればわかってくれるから」


図書委員をしている真紀は8人の中では一番オカルト話が得意だった。


図書館にはそういう本がたくさん並んでいるし、自分たちでも読める作品もたくさん出版されていることを知っている。


「他になにかある?」