自分以外の7人がこちらへ注目していて、少しだけ心臓がドキンッと跳ねる。
けれど一度目を閉じたおかげで気分は落ちついたままだった。
「それじゃ、最後の話をするね。わたしが聞いてきたお話のタイトルは『不在連絡票』」
アズサがタイトルを口にした瞬間、ザァッと風で木々がざわめいた。
一瞬全員の視線がそちらへむかうが、そこにはなにもない空間が広がるばかり。
それでもこれが終わったあとになにかが起こるような予感だけは持っていた。
アズサは大きく息を吸い込んで、話を始めたのだった。
けれど一度目を閉じたおかげで気分は落ちついたままだった。
「それじゃ、最後の話をするね。わたしが聞いてきたお話のタイトルは『不在連絡票』」
アズサがタイトルを口にした瞬間、ザァッと風で木々がざわめいた。
一瞬全員の視線がそちらへむかうが、そこにはなにもない空間が広がるばかり。
それでもこれが終わったあとになにかが起こるような予感だけは持っていた。
アズサは大きく息を吸い込んで、話を始めたのだった。