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まさか学校の昼休憩中に江藤さんに会うことがあるなんて思ってもいなかった。
江藤さんは今日は会社がお休みだったので生徒たちの休憩時間を見計らって来たのだという。
「どうして休憩時間を選んだんですか?」
「どれだけの生徒が図書室を利用しているのか、知りたかったから」
そう言われて真紀は江藤さんから目をそらせた。
図書室の利用者数は年々少なくなっている。
低学年の頃からずっと図書室に通っていた真紀はそれを知っていた。
今日だって、昼休憩を使って図書室を利用していた生徒は10人足らずだ。
昔みたいに先生が「図書室では静かに!」なんて怒ることもなくなった。
「本当に利用者数が少ないのね」
その言葉にはなにも返せなかった。
もしかしたら自分が6年生になるころにはもう、誰も図書室なんて利用しないんじゃないか?
まさか学校の昼休憩中に江藤さんに会うことがあるなんて思ってもいなかった。
江藤さんは今日は会社がお休みだったので生徒たちの休憩時間を見計らって来たのだという。
「どうして休憩時間を選んだんですか?」
「どれだけの生徒が図書室を利用しているのか、知りたかったから」
そう言われて真紀は江藤さんから目をそらせた。
図書室の利用者数は年々少なくなっている。
低学年の頃からずっと図書室に通っていた真紀はそれを知っていた。
今日だって、昼休憩を使って図書室を利用していた生徒は10人足らずだ。
昔みたいに先生が「図書室では静かに!」なんて怒ることもなくなった。
「本当に利用者数が少ないのね」
その言葉にはなにも返せなかった。
もしかしたら自分が6年生になるころにはもう、誰も図書室なんて利用しないんじゃないか?