正直自分の話の前にロッカーでの出来事を話されたくはなかったけれど、こうなるともう実は止まらない。
2人でロッカーを確認しに行ったこと。
本当に赤いテープが巻かれたロッカーがあったこと。
ロッカーから青い手が伸びてきて、実の腕が掴まれたこと、全部話されてしまった。
実の話を固唾を呑んで聞いていたメンバーが、掴まれた手のあとを見せられて悲鳴をあげる。
アズサは涙目になって隣の真紀に抱きついた。
「安易に行くような場所じゃないよ」
青ざめた顔で直人が言う。
「本当だな。みんなも絶対に行かないほうがいいぞ」
最後に実は真面目くさった顔でそう言ったのだった。
実の演説が続いたせいで、話し出すのが少し遅くなってしまった。
時間を確認すると、幸いまだ決まった時刻にはなっていない。
みんなが少し早めに集まってくれたおかげだった。
2人でロッカーを確認しに行ったこと。
本当に赤いテープが巻かれたロッカーがあったこと。
ロッカーから青い手が伸びてきて、実の腕が掴まれたこと、全部話されてしまった。
実の話を固唾を呑んで聞いていたメンバーが、掴まれた手のあとを見せられて悲鳴をあげる。
アズサは涙目になって隣の真紀に抱きついた。
「安易に行くような場所じゃないよ」
青ざめた顔で直人が言う。
「本当だな。みんなも絶対に行かないほうがいいぞ」
最後に実は真面目くさった顔でそう言ったのだった。
実の演説が続いたせいで、話し出すのが少し遅くなってしまった。
時間を確認すると、幸いまだ決まった時刻にはなっていない。
みんなが少し早めに集まってくれたおかげだった。