「じゃあ、次に行くか!」


その言葉にコーラを吹き出してしまいそうになった。


ゴックンと飲み干して唖然とした表情を実へ向ける。


「次ってまさか」


「次は『下着泥棒』の話だな。詳しい事件現場はわからないけれど、俺たちの行動範囲はそんなに広くないから、話の出どころを見つけることだってできるはずだ!」


「被害者のAさんが亡くなったなんて聞いてないけどな」


セナは最後どうなったのかはボカして話していた。


それにアパートが事件現場になっていたのなら、もうとっくに改装とかされていてもうわからないんじゃないだろうか?


希望的思考回路でそう考える。


簡単に言えばもうどこにも行きたくないのだ。


夕方全員が集まるまで普通に過ごしていたい。


しかしのりのりの実は開放してくれなかった。