「あぁ。和輝はまだ小さかったから、覚えてないだろうけどな」


「うん。初耳だった」


和輝はズボンで手の汗を吹きながら答える。


これなら先に話を終えた4人に負けないくらいの話ができそうだ。


そのためにはもう1度話を聞いて、ちゃんと覚えないといけない。


「悪いけど、話を覚えたいからもう1度聞かせてくれない?」


和輝は今度はメモを取りながらその話を聞いたのだった。