死神は死にたがり少女に恋をする
恋愛(ピュア)
0
桐生桜嘉/著
- 作品番号
- 1655084
- 最終更新
- 2022/03/02
- 総文字数
- 17,996
- ページ数
- 25ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 439
- いいね数
- 0
よくある恋愛物語が、とても眩しく感じた。
そして思ってしまうのだ、
こうしてお互いに想い合って、
幸せだと感じていられるのは、
どうせ最初だけだろう、と。
そしてその度に自分が
いかに醜く滑稽なのかを思い知る。
わたしは恋をしてから、
息をするのが下手になった。
心も淀み、
汚れ、
どす黒くなった。
もしも愛が、
ただただ相手を想い、
尽くすことなのだとしたら、
わたしは一生愛とは無縁の人間だろう。
恋を知って、
わたしは同じ気持ちを相手に求めた。
愛を知って、
わたしはそれを独占したがり、
もっともっとと求め、上限を知らない。
――そうして失った。
失って愛は憎悪に変わった。
わたしは恋愛をして、臆病になった。
泣き虫になった。
醜くなった。
自分が大嫌いになった。
そうして、死にたがるようになった。
どうせ、死ねないくせに。
だからわたしは、
偶然見えた死神に、感情を売った。
そうして、安らかな死を願った――……
そして思ってしまうのだ、
こうしてお互いに想い合って、
幸せだと感じていられるのは、
どうせ最初だけだろう、と。
そしてその度に自分が
いかに醜く滑稽なのかを思い知る。
わたしは恋をしてから、
息をするのが下手になった。
心も淀み、
汚れ、
どす黒くなった。
もしも愛が、
ただただ相手を想い、
尽くすことなのだとしたら、
わたしは一生愛とは無縁の人間だろう。
恋を知って、
わたしは同じ気持ちを相手に求めた。
愛を知って、
わたしはそれを独占したがり、
もっともっとと求め、上限を知らない。
――そうして失った。
失って愛は憎悪に変わった。
わたしは恋愛をして、臆病になった。
泣き虫になった。
醜くなった。
自分が大嫌いになった。
そうして、死にたがるようになった。
どうせ、死ねないくせに。
だからわたしは、
偶然見えた死神に、感情を売った。
そうして、安らかな死を願った――……
- あらすじ
- 金木犀が咲き始めた頃。恋人に別れを告げられたものの未だ想いを寄せる桂花(けいか)は、自身の感情を抱えきれずにいた。ある日、大通りを歩いていた中、出逢ったのは命を刈り取るといわれる死神だった。死神に命を奪ってもらおうとするもののできないと言われ、桂花は代わりに、自身の感情を奪ってほしいと願う。
感情を知らなかった死神は、少女の感情を食らう中、恋愛にもがく少女に心惹かれていく――。
この作品をシェア
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…