忘れもしないクリスマスイヴの日。彼女からの返事は通話アプリのメッセージで送られてきた。それこそ長い文章で丁寧に。
僕は何度も繰り返しその文面を読んでいた。何度も、何度も……。だからこそ、理解することができたのだ。彼女が僕から離れなくてはいけなくなった理由を。そして、僕は彼女に最後のメッセージを送ることにした。
「今までありがとうね! 楽しい思い出をたくさんありがとう。まーちゃんの願いが叶えられるよう、僕は祈っておくからねっ。本当に今までありがとう」
このあと、数回に渡りメッセージのやり取りをして、僕は彼女との連絡を絶ったのだ。悲しいけれども、僕の心は冬晴れのように澄んでいた。
──数日後。
新年が明けたその日、僕は彼女にメッセージを送ってしまう。やはり、どうしても忘れられなかったからだ。でも、返事の期待はしていなかった。これは単なる新年の挨拶。自分にそう言い聞かせていた。すると、まさかの出来事が僕を驚かせる。そう、彼女から返事が届いたのだ。
「あけましておめでとう。今日は作ったお雑煮を食べています。今年もよろしくねっ」
写真つきのメッセージであった。僕の心は再び揺れ動いてしまった。なぜ、彼女は写真つきで送ってきたのか。あの日が最後の別れだったはず。僕はその日に返信するのを辞め、翌日に彼女へメッセージを送ったのだ。
その日も彼女からの返事はすぐに返ってきた。内容は──。
「また連絡してきてくれて嬉しい」
そのメッセージで僕は確信した。彼女も僕に恋をしていたということに。それが分かっただけで、天にも登る気持ちになるほど嬉しかった。
忘れたハズの気持ちが再燃し、再び彼女と連絡を取り合った。通話アプリでの会話も毎日とはいかないが、週末は必ずと言っていいほどするようになる。それこそ、朝から夜までの長い時間ずっと……。
しかし、悲劇はまた繰り返されるのだ。今度は僕の気持ちのせいで……。手を伸ばせばすぐ届く距離にいる。だからこそ、手に入れたくなってしまう。
「ねぇ、まーちゃん。やっぱり僕は……まーちゃんが好きだよ。だから、ずっと……。心が締めつけられるように苦しいんだ。お願いだから……」
僕は何度も繰り返しその文面を読んでいた。何度も、何度も……。だからこそ、理解することができたのだ。彼女が僕から離れなくてはいけなくなった理由を。そして、僕は彼女に最後のメッセージを送ることにした。
「今までありがとうね! 楽しい思い出をたくさんありがとう。まーちゃんの願いが叶えられるよう、僕は祈っておくからねっ。本当に今までありがとう」
このあと、数回に渡りメッセージのやり取りをして、僕は彼女との連絡を絶ったのだ。悲しいけれども、僕の心は冬晴れのように澄んでいた。
──数日後。
新年が明けたその日、僕は彼女にメッセージを送ってしまう。やはり、どうしても忘れられなかったからだ。でも、返事の期待はしていなかった。これは単なる新年の挨拶。自分にそう言い聞かせていた。すると、まさかの出来事が僕を驚かせる。そう、彼女から返事が届いたのだ。
「あけましておめでとう。今日は作ったお雑煮を食べています。今年もよろしくねっ」
写真つきのメッセージであった。僕の心は再び揺れ動いてしまった。なぜ、彼女は写真つきで送ってきたのか。あの日が最後の別れだったはず。僕はその日に返信するのを辞め、翌日に彼女へメッセージを送ったのだ。
その日も彼女からの返事はすぐに返ってきた。内容は──。
「また連絡してきてくれて嬉しい」
そのメッセージで僕は確信した。彼女も僕に恋をしていたということに。それが分かっただけで、天にも登る気持ちになるほど嬉しかった。
忘れたハズの気持ちが再燃し、再び彼女と連絡を取り合った。通話アプリでの会話も毎日とはいかないが、週末は必ずと言っていいほどするようになる。それこそ、朝から夜までの長い時間ずっと……。
しかし、悲劇はまた繰り返されるのだ。今度は僕の気持ちのせいで……。手を伸ばせばすぐ届く距離にいる。だからこそ、手に入れたくなってしまう。
「ねぇ、まーちゃん。やっぱり僕は……まーちゃんが好きだよ。だから、ずっと……。心が締めつけられるように苦しいんだ。お願いだから……」