この日から僕と彼女は、決まった時間に通話し合うようになった。話の内容は本当に些細なもの。今日は何があったとか、夕食は何を食べたとか……。本当に幸せな時間で僕は毎日が楽しみでしかたなかった。それは数ヶ月間、毎日続いたのだ。
しかし、幸せな時間は永遠には続かない。それはなんの前触れもなかった。突然、彼女からの返信が来なくなったのだ。返信だけではない、楽しみにしていた通話もしなくなっていた。僕は何か傷つけたんじゃないかと、真剣に考えていた。でも、思い当たる節がまったくない。
そこで、勇気を振り絞り彼女に聞くことにする。正直言うと本音を聞くのが怖い。何を言われるか分からない、という恐怖が僕を襲ったのだ。
「ごめんね、えーくん。別にえーくんは悪くないんだよ。これは私の問題なの……。こういう風に男の人に頼れるっていいなって思ってた。でもね……えーくんには話してない私の事情のせいなんだ。本当にごめんなさい……」
その日を境に彼女との連絡を辞めてしまう。交換日記もいつの間にか止まっていた。僕は心が張り裂けそうなくらい辛かった。それなのに……悲しいはずなのに、僕の瞳は涙を流してくれない。
切なさで胸が苦しくなる。楽しかった思い出が、走馬灯のように僕の頭の中を駆け巡る。そして、やっと理解したのだ。失恋……したんだと。
理由も分からず苦しむ日が何日も続く。泣ければどれだけ楽になれるのか。それでも、僕は泣くことができなかった。苦しさに押し潰されそうになりながら、僕はあることを決心した。それは……交換日記、何日も更新されていないが、そこに今の想いと彼女への気持ちを書き込んだ。それこそ、千文字近い文章にすべてを乗せて。
彼女からの返事は期待していなかった。これは、僕自身のケジメ。彼女と決別するため、自分の心を交換日記に吐き出しただけ。それなのに──。
「ごめんね、そんなに傷つけてるとは知らなかったんだ。だから、誠意を示すために本当のことを言うね。これは、ネットで知り合った人は誰も知らないの。教えていないからね。でも、あーくんをこれだけ傷つけたんだから、ちゃんと言わなければいけないと思ったの。実は私ね──」
しかし、幸せな時間は永遠には続かない。それはなんの前触れもなかった。突然、彼女からの返信が来なくなったのだ。返信だけではない、楽しみにしていた通話もしなくなっていた。僕は何か傷つけたんじゃないかと、真剣に考えていた。でも、思い当たる節がまったくない。
そこで、勇気を振り絞り彼女に聞くことにする。正直言うと本音を聞くのが怖い。何を言われるか分からない、という恐怖が僕を襲ったのだ。
「ごめんね、えーくん。別にえーくんは悪くないんだよ。これは私の問題なの……。こういう風に男の人に頼れるっていいなって思ってた。でもね……えーくんには話してない私の事情のせいなんだ。本当にごめんなさい……」
その日を境に彼女との連絡を辞めてしまう。交換日記もいつの間にか止まっていた。僕は心が張り裂けそうなくらい辛かった。それなのに……悲しいはずなのに、僕の瞳は涙を流してくれない。
切なさで胸が苦しくなる。楽しかった思い出が、走馬灯のように僕の頭の中を駆け巡る。そして、やっと理解したのだ。失恋……したんだと。
理由も分からず苦しむ日が何日も続く。泣ければどれだけ楽になれるのか。それでも、僕は泣くことができなかった。苦しさに押し潰されそうになりながら、僕はあることを決心した。それは……交換日記、何日も更新されていないが、そこに今の想いと彼女への気持ちを書き込んだ。それこそ、千文字近い文章にすべてを乗せて。
彼女からの返事は期待していなかった。これは、僕自身のケジメ。彼女と決別するため、自分の心を交換日記に吐き出しただけ。それなのに──。
「ごめんね、そんなに傷つけてるとは知らなかったんだ。だから、誠意を示すために本当のことを言うね。これは、ネットで知り合った人は誰も知らないの。教えていないからね。でも、あーくんをこれだけ傷つけたんだから、ちゃんと言わなければいけないと思ったの。実は私ね──」