「レオナード……ヴィンセント……」

数週間会えなかった幼なじみ二人の姿に、イヅナの目の前がぼやける。二人はすぐにイヅナを抱き締め、「頑張ったな!」と頭を撫でてくれた。イヅナの心が温かいもので満たされていく。

「イヅナ、感動の再会はそこまでにしろ。イヅナとレオナードはあたしと一緒に来い。ヴィンセントはこのガキ共の避難誘導を頼む」

ツヤがそう言い走り出し、レオナードも「おう!」と言いながら戦鎌を手に後を追う。

「ヴィンセント、みんなをお願いね」

「うん、任せて」

微笑むヴィンセントに子どもたちを託し、イヅナが走り出そうとした時、「待て!」とマチルダに引き止められる。

「あんたら、一体何者?」

「……アレス騎士団、悪い妖を倒すために存在する組織です。でも今は、妖と人の共存を目指しています」

マチルダの方を振り返り、イヅナは笑顔で言った。


イヅナとレオナード、そしてツヤはチェルシーたち他のアレス騎士団の団員たちと合流し、農園の中を走り回り、ゴブリンや他の妖を倒したり、捕獲をしたりを繰り返す。