悪魔たちの口からよだれが垂れていき、少女は怯えた目でツヤの方に目を向ける。だが、そこにいたのは少女が普段知るツヤではなく、悪魔たちと同じ冷たく無慈悲な目をした鬼だった。

「……おい、そろそろこのメスを檻に運んでも？仕事があんたらと違ってまだ残っているんでね」

ツヤが小馬鹿にしたように笑いながら言うと、悪魔たちはムッとした表情を見せる。そして、背後にいたゴブリンたちに向かって「さっさと仕事に戻れ！このノロマ共！！」と怒鳴りつけた後、少女から離れていった。

ツヤはため息を一つついた後、少女を再び抱き上げて建物の奥へと進んでいく。建物の中には実験室や解体室とプレートがかけられた部屋がいくつもあり、そのさらに奥に厳重に鍵がかけられた重いドアがあった。

そのドアを開けると、左右にまるで罪人を閉じ込めておくような檻があり、檻の中には一人ずつ未成年と見られる子どもが閉じ込められている。

「ここから出して！」

「家に返して！」