誰一人として守れていない、イヅナがそう思いながら俯くとツヤが優しく笑う。
「そう焦るな。まだ出荷の情報は上がっていないから心配することはない」
茶でも淹れてやる、そう言いツヤが部屋の奥へ入って行く。イヅナはツヤが戻ってくる間、部屋の探索をしてみることにした。椅子から立ち上がり、棚を見上げる。
天井に届きそうな棚の中に入っている薬品は、見ても何に使われる薬品なのかさっぱりわからない。わかるのはツヤとヴィンセント、ギルベルトくらいだろう。
次の棚を見ようとイヅナが思った時、棚と棚の隙間に何かが落ちていることに気付く。何かが紙に挟まれて落ちていた。
「これは何?」
紙を広げると、そこには細長くて小さな笛が入っている。そして、紙には赤いインクで「真夜中になったらこの笛を鳴らして」と書いてあった。
字はツヤのものではない。隠すように置かれた笛は悪魔やゴブリンたちのものでもなさそうだ。そうなると、この笛を置いたのはーーー。
「そう焦るな。まだ出荷の情報は上がっていないから心配することはない」
茶でも淹れてやる、そう言いツヤが部屋の奥へ入って行く。イヅナはツヤが戻ってくる間、部屋の探索をしてみることにした。椅子から立ち上がり、棚を見上げる。
天井に届きそうな棚の中に入っている薬品は、見ても何に使われる薬品なのかさっぱりわからない。わかるのはツヤとヴィンセント、ギルベルトくらいだろう。
次の棚を見ようとイヅナが思った時、棚と棚の隙間に何かが落ちていることに気付く。何かが紙に挟まれて落ちていた。
「これは何?」
紙を広げると、そこには細長くて小さな笛が入っている。そして、紙には赤いインクで「真夜中になったらこの笛を鳴らして」と書いてあった。
字はツヤのものではない。隠すように置かれた笛は悪魔やゴブリンたちのものでもなさそうだ。そうなると、この笛を置いたのはーーー。