最初に聞いた透き通る声が、司の耳を通過する。その声で司の心は穏やかになっていく。そして、顔をゆっくりあげて声の主を視界に入れたのだ。
その顔は喜びに溢れ、青い瞳からは透明な雫が地面へと落ちていたのだ。
「美琴・・・・・・僕の言葉に偽りはないよ。だから、僕はキミの事が好きなんだ」
「司様・・・・・・。嬉しい、わたくし嬉しくて涙が止まりませんわ。こんな幸せな事って・・・・・・」
司の想いを美琴は素直に受け入れたのだ。気持ちを確かめ合った二人は、そのまま熱い抱擁交わす。背後の景色が二人を祝福するかのように、輝きが増したのだ。
そして、二人は熱いキスを交わした。
時間を忘れ立場を忘れ、二人は愛し合った。そして、その愛に祝砲があがっのだ。空に向かって打ち上げられた祝砲は、大きな花を咲かせ二人をお祝いしているかに見えた。
だが、この祝砲・・・・・・いや、これは運命の選択を迫る合図であったのだ。
この世界のルール。人間の世界とは別世界であり、両世界を行き来する事は出来ない。ただ、一年に一度だけ、人間の世界と神々の世界を繋ぐ祠が現れる。
その祠を通る事でお互いの世界を行き来する事が出来るのだ。
しかし、その期間は神々のお祭りの間だけという短い時間に限られてしまう。
神々のお祭りが終わる頃になると、祝砲を上げて報せるのだ。その回数・・・・・・百八回。つまり、その回数が終わるまでに戻らないと、二度と人間の世界へは戻れなくなる。
この事は全ての神々が知っている事であり、当然、美琴も知っていたのだ。だが、幸せの絶頂であった美琴はその事を忘れていたのであった。
「美琴・・・・・・、神々の世界でも花火ってあるんだね。凄く綺麗な花火だよ」
「はな・・・・・・び? 今花火と仰いましたか!?」
美琴は司がふと口にした言葉に反応した。それは、今まで忘れていた、この世界のルールを思い出したからなのだ。
もし、そのルールを黙っていれば・・・・・・きっと幸せな毎日が約束されるであろう。だが美琴は、司に嘘をつくことが出来なかった。司を騙す事が裏切りと同じだと考えていたのだった。
その顔は喜びに溢れ、青い瞳からは透明な雫が地面へと落ちていたのだ。
「美琴・・・・・・僕の言葉に偽りはないよ。だから、僕はキミの事が好きなんだ」
「司様・・・・・・。嬉しい、わたくし嬉しくて涙が止まりませんわ。こんな幸せな事って・・・・・・」
司の想いを美琴は素直に受け入れたのだ。気持ちを確かめ合った二人は、そのまま熱い抱擁交わす。背後の景色が二人を祝福するかのように、輝きが増したのだ。
そして、二人は熱いキスを交わした。
時間を忘れ立場を忘れ、二人は愛し合った。そして、その愛に祝砲があがっのだ。空に向かって打ち上げられた祝砲は、大きな花を咲かせ二人をお祝いしているかに見えた。
だが、この祝砲・・・・・・いや、これは運命の選択を迫る合図であったのだ。
この世界のルール。人間の世界とは別世界であり、両世界を行き来する事は出来ない。ただ、一年に一度だけ、人間の世界と神々の世界を繋ぐ祠が現れる。
その祠を通る事でお互いの世界を行き来する事が出来るのだ。
しかし、その期間は神々のお祭りの間だけという短い時間に限られてしまう。
神々のお祭りが終わる頃になると、祝砲を上げて報せるのだ。その回数・・・・・・百八回。つまり、その回数が終わるまでに戻らないと、二度と人間の世界へは戻れなくなる。
この事は全ての神々が知っている事であり、当然、美琴も知っていたのだ。だが、幸せの絶頂であった美琴はその事を忘れていたのであった。
「美琴・・・・・・、神々の世界でも花火ってあるんだね。凄く綺麗な花火だよ」
「はな・・・・・・び? 今花火と仰いましたか!?」
美琴は司がふと口にした言葉に反応した。それは、今まで忘れていた、この世界のルールを思い出したからなのだ。
もし、そのルールを黙っていれば・・・・・・きっと幸せな毎日が約束されるであろう。だが美琴は、司に嘘をつくことが出来なかった。司を騙す事が裏切りと同じだと考えていたのだった。