「中山のおじさん〜、手伝いに来たよ〜」
「おお〜、来てくれたか! 早速で悪いんだが、本殿の裏に置いてある発電機を持って来てくれないか? 重いからそこにあるリアカーを使うといい」
司は近くにあったリアカーを引きながら、本殿の裏までゆっくりと歩いていった。平坦な道ではあり、リアカーを引くのは苦ではなかった。
歩くこと数分、裏手に回る細い道で今まで見た事のないものを見つけてしまう。いつからそれがあったのか、司には全く分からなかった。
「こんな所に祠なんてあったかな・・・・・・」
司はリアカーのハンドルを地面に置くと、祠の方へ足を運んだ。まるで、祠に呼ばれているように自然と近づいて行ったのだ。すると、祠から不思議な青い光が司を包み込み始める。
その光が司の全身を包み込むと、段々と小さくなっていった。そして、青い光が完全に消えると、持ち手のいないリアカーだけが祠の前に残されていた。
どれくらいの時間が経っただろうか。祠の近くで倒れていた司が目を覚ますと、いつもの見慣れた景色ではなかったのだ。空を見上げると暗く月が出ていない。
しかし、周りの景色がはっきり見えるという不思議な現象に見舞われていた。ふと本殿の方に目を向けると、そこは幻想的な建物が並んでおり、この世の物とは思えない風景が広がっていたのだ。
司がその風景に圧倒されていると、後ろから透き通った声が聞こえてくる。声に反応し振り返ると、一人の少女が優しく吸い込まれるような青い瞳でこちらを見ていた。
青い髪は肩の辺りまで伸びており、いわゆるボブヘアーに近かった。その少女の美しさに、司は時間を忘れ魅入ってしまったのだ。青い瞳から目を離す事が出来ず、まるで魅了されたかのように・・・・・・。
少女もまた司に惹かれるように魅入っていた。時間が止まり二人だけの空間が生成される。その空間には誰も干渉出来なかったのだ。
時間にして数分、少女が何かを思い出したのをキッカケに時間が動き出すと、二人だけの空間は跡形もなく消えてしまったのだ。
「おお〜、来てくれたか! 早速で悪いんだが、本殿の裏に置いてある発電機を持って来てくれないか? 重いからそこにあるリアカーを使うといい」
司は近くにあったリアカーを引きながら、本殿の裏までゆっくりと歩いていった。平坦な道ではあり、リアカーを引くのは苦ではなかった。
歩くこと数分、裏手に回る細い道で今まで見た事のないものを見つけてしまう。いつからそれがあったのか、司には全く分からなかった。
「こんな所に祠なんてあったかな・・・・・・」
司はリアカーのハンドルを地面に置くと、祠の方へ足を運んだ。まるで、祠に呼ばれているように自然と近づいて行ったのだ。すると、祠から不思議な青い光が司を包み込み始める。
その光が司の全身を包み込むと、段々と小さくなっていった。そして、青い光が完全に消えると、持ち手のいないリアカーだけが祠の前に残されていた。
どれくらいの時間が経っただろうか。祠の近くで倒れていた司が目を覚ますと、いつもの見慣れた景色ではなかったのだ。空を見上げると暗く月が出ていない。
しかし、周りの景色がはっきり見えるという不思議な現象に見舞われていた。ふと本殿の方に目を向けると、そこは幻想的な建物が並んでおり、この世の物とは思えない風景が広がっていたのだ。
司がその風景に圧倒されていると、後ろから透き通った声が聞こえてくる。声に反応し振り返ると、一人の少女が優しく吸い込まれるような青い瞳でこちらを見ていた。
青い髪は肩の辺りまで伸びており、いわゆるボブヘアーに近かった。その少女の美しさに、司は時間を忘れ魅入ってしまったのだ。青い瞳から目を離す事が出来ず、まるで魅了されたかのように・・・・・・。
少女もまた司に惹かれるように魅入っていた。時間が止まり二人だけの空間が生成される。その空間には誰も干渉出来なかったのだ。
時間にして数分、少女が何かを思い出したのをキッカケに時間が動き出すと、二人だけの空間は跡形もなく消えてしまったのだ。