双子の部屋でプリン食べて、そのまま流れでずっとハマってる対戦型格闘ゲームをする。
フィールドから場外へ落下したら負けのあのゲーム。
いつものように2人の真ん中に座って、渡されたコントローラーを手に持った。
「ねぇ奏志狙ってこないで!」
「芽衣がそこにいるからだろ!」
「私に攻撃しちゃいけないってルールあるじゃん!」
「ねぇよっ、お前が勝手に言ってるだけだろ!」
「あーっ!ちょっと今の…っ」
不意打ちに攻撃されたことが気に入らなくてゲームの映るテレビ画面から、奏志へと視線をずらした。
「ず、ずるいよ!」
今日初めてまともに奏志の顔見たかもしれないって思ったら、急に声がどもった。
ゲームしてる時はちゃんと話せるのに、変に意識しちゃってこわばってしまう。
「芽衣よそ見してたらまたやられるよ」
「えぇ!?」
「ほら、思いっきり奏志に飛ばされてる」
「あーーーーーー!!!」
もうやらない!って、私の放棄宣言でゲームは終了。これも毎度のことなのになぜか誰も学ばない。終わり方はいつもコレ。
あぐらをかいた状態からごろんっと後ろに倒れるように奏志が寝転んだ。
「喉乾いた!大志なんか持って来て!」
「は?自分で行けよ!」
「大志にーちゃん喉乾いた!」
「行かねぇーよ!」
「にーちゃんケチだなー」
「こんな時だけにーちゃんって言うな!」
一呼吸して奏志が起き上がる。
「じゃあジャンケンな!」
もちろん私も強制参加でジャンケン。最初はグーの掛け声に何も考えずグーを出す。
ただどーせなら負けたかった。
なんで一発で勝敗が決まっちゃったかな。
大志が負けたおかげで、部屋には奏志と2人きりで取り残されることになっちゃったじゃん。
フィールドから場外へ落下したら負けのあのゲーム。
いつものように2人の真ん中に座って、渡されたコントローラーを手に持った。
「ねぇ奏志狙ってこないで!」
「芽衣がそこにいるからだろ!」
「私に攻撃しちゃいけないってルールあるじゃん!」
「ねぇよっ、お前が勝手に言ってるだけだろ!」
「あーっ!ちょっと今の…っ」
不意打ちに攻撃されたことが気に入らなくてゲームの映るテレビ画面から、奏志へと視線をずらした。
「ず、ずるいよ!」
今日初めてまともに奏志の顔見たかもしれないって思ったら、急に声がどもった。
ゲームしてる時はちゃんと話せるのに、変に意識しちゃってこわばってしまう。
「芽衣よそ見してたらまたやられるよ」
「えぇ!?」
「ほら、思いっきり奏志に飛ばされてる」
「あーーーーーー!!!」
もうやらない!って、私の放棄宣言でゲームは終了。これも毎度のことなのになぜか誰も学ばない。終わり方はいつもコレ。
あぐらをかいた状態からごろんっと後ろに倒れるように奏志が寝転んだ。
「喉乾いた!大志なんか持って来て!」
「は?自分で行けよ!」
「大志にーちゃん喉乾いた!」
「行かねぇーよ!」
「にーちゃんケチだなー」
「こんな時だけにーちゃんって言うな!」
一呼吸して奏志が起き上がる。
「じゃあジャンケンな!」
もちろん私も強制参加でジャンケン。最初はグーの掛け声に何も考えずグーを出す。
ただどーせなら負けたかった。
なんで一発で勝敗が決まっちゃったかな。
大志が負けたおかげで、部屋には奏志と2人きりで取り残されることになっちゃったじゃん。