『さすがチカ。可愛くない女にも優しいのな。』
あの日のこと、何回思い出しただろう。
三咲に吐き捨てられた言葉と、向けられた冷たい目がずっと私の心臓を締め付けている。
ソラキュアのアニメを見漁ったって、気を紛らわすことはできなかった。
ピッ────ガコンッ
ボタンを押すと、自動販売機がサイダーの缶を勢いよく吐き出した。
しゃがんでそれを手に取ると。
「うわぁ…」
のえるの困惑したような声が降ってきた。
その視線の先に現れたのは。
「のえるちゃんっっ!!!」
「あれ、絃ちゃんだー」
「…」
相変わらず目立つ、カラフルな3人組だった。