うっそだあ。

琉夏くんが頼んでくる絵のモデルなんて、ヌードしか思い浮かばないもん!

あんなところを目撃しちゃったら、ね?


「第一アンタ、自分がヌードモデルになれると思ってんの?」

「へっ?」

「ヌードってのはね、それなりに描きごたえのある体をしてるってのが絶対条件なの」

「あ、そっか!」


この間の女の子、胸がふっくらしてて形がよかったもんね。

ってちがーう!


「琉夏くんっ!」


それって、間接的に私の体が貧相って言ってます?

まあ……間違ってはないけど。

服の下を想像されているのかと思ったら、顔から火が出そう。


「アンタっておもしれーのな」


今頃気づいたわ、なんて言いながら、琉夏くんはそんな私を見てクックと笑っている。