「そうなんや…やってみるわ」

と答えて用意したミルクを片手にニャンタの所に行き

「ニャンタ…起っきしてミルク飲もか…」

とニャンタの頭をツンツンと軽く触ると…

直ぐに頭をもたげて鼻をヒクヒクさせながら

“ミャァ〜ミャァ〜”

と鳴き出した。

【誰誰今…触ったのは誰】

そんなニャンタをそっと左手の平に乗せた。

決して大きくない私の手の平にすっぽりと乗っているニャンタを仰向けにして口に哺乳瓶を近づけると直ぐに銜えて飲みだした。

可愛い手をグウ・パアしながら動かして必死に飲むニャンタに

「慌てんと ゆっくり飲みや…」

と話し掛けていた。