三毛は
みゅ…みゅ…
鳴きながらタオルの匂いを嗅いでタオルに寄り添う様にして眠った。

【なんか暖かい…気持ち良いから引っ付いて寝よ…】

ずっと様子を見ていたケンが小さい声で…

「寝たで…安心したんかな」

「そう見たいやな…お母さんは晩御飯の用意をするからな。そっとしとったりや」

と言うと「うん」と蚊の鳴く様な声で三毛から目も離さないで答えていた。

それを微笑ましく想いながらキッチンに行って料理を作り始めた。