ミャァ…ミャァ…ミャァ…

【お腹へったよ…喉も痛いよ…】

「どうしたん怖ないで…お兄ちゃんが守ったるからな…」

いったい何から守るねん
と思いながら聞いていた。

「は〜いミルク飲ますから猫かして」

哺乳瓶を口につけるとゴクゴクと凄い勢いで飲み始めた。

口からミルクが溢れて零れて行く…

そんなに慌てんでも…

「ティッシュ」

と言うと直ぐに手渡された。

有り得ない…絶対に有り得ない

猫パワーだ

いつまで続くんだ

この猫パワー

あっという間ミルクが無くなって…チュウチュウと空気を吸う音がした。
それでも…離さないのを見て

「足らへんねんで
もっと作ったりよ」

哺乳瓶を無理やり外して
「そんな…いっぺんに飲ましたら、お腹壊すやろ」

「……………」

「ティッシュ」

「何すんの」

「オシッコさしたらなアカンねんで自分で、ようせえへんからな」

「ふ〜ん…」