自分の気持ちはわからないけど、理央と顔を合わせたくないことだけははっきりとしていた。幸運にも理央のほうから話しかけてくることはなかった。
部活終わり、いつもは穂香ちゃん含めて四人で帰っているけど今日は素早く着替える。
「愛乃ちゃん、急いでるの? 」
あわただしく練習着から制服に着替える私を見て、穂香ちゃんが言った。
「ちょっと」
穂香ちゃんは何かを理解したように頷いた。
「松吉君と顔合わせづらいんでしょ。待って、私も一緒に帰る」
「そんなことないけど……ありがとう」
穂香ちゃんにはすべてお見通しなのかな。
深く聞いてこない穂香ちゃんに感謝して、二人だけで帰ることにした。着替え終わって、部室の外に出る。男子テニス部の活動が終わったみたいで、部員たちが部室前に群がっていた。その中に理央と律くんの姿もあった。
部活終わり、いつもは穂香ちゃん含めて四人で帰っているけど今日は素早く着替える。
「愛乃ちゃん、急いでるの? 」
あわただしく練習着から制服に着替える私を見て、穂香ちゃんが言った。
「ちょっと」
穂香ちゃんは何かを理解したように頷いた。
「松吉君と顔合わせづらいんでしょ。待って、私も一緒に帰る」
「そんなことないけど……ありがとう」
穂香ちゃんにはすべてお見通しなのかな。
深く聞いてこない穂香ちゃんに感謝して、二人だけで帰ることにした。着替え終わって、部室の外に出る。男子テニス部の活動が終わったみたいで、部員たちが部室前に群がっていた。その中に理央と律くんの姿もあった。