「愛乃ちゃん、今日は松吉くんと一緒にいないね」
昼休みにほのかちゃんとお昼を食べているときのことだ。穂香ちゃんが理央と私を交互に見ながら言った。
「いつも一緒にいるわけじゃないよ」
まさか、理央を避けてることに気づいてるのかな。
「二人ともなんだか様子が変だし」
「穂香ちゃんこそ、理央のこと見てるのまだあきらめてないんじゃないの」
理央に振られた穂香ちゃんに、理央にキスされたことなんて言えないよ。ここは話を変えるのに尽きる。
「ただ、こないだ会った人が松吉君に似てるなーと思って。それより、松吉君と何かあったの? 」
穂香ちゃんは私の揺さぶりに同様一つせずに話題を戻してきた。やり手だ、穂香ちゃん。
「何もない、よ」
「それならいいんだけど。私のことで気を使わせちゃってるのかと思って。何かあったら何でも言ってね。私はもう気持ちの整理ができたというか、区切りがついてるから」
そう言って穂香ちゃんは私の手を握った。
穂香ちゃんの言葉にすべて話してしまいそうになる。けど、私自身どう思っているのか、どうしたいのかわからなくて。
そもそも何を話していいのかわからなかった。
昼休みにほのかちゃんとお昼を食べているときのことだ。穂香ちゃんが理央と私を交互に見ながら言った。
「いつも一緒にいるわけじゃないよ」
まさか、理央を避けてることに気づいてるのかな。
「二人ともなんだか様子が変だし」
「穂香ちゃんこそ、理央のこと見てるのまだあきらめてないんじゃないの」
理央に振られた穂香ちゃんに、理央にキスされたことなんて言えないよ。ここは話を変えるのに尽きる。
「ただ、こないだ会った人が松吉君に似てるなーと思って。それより、松吉君と何かあったの? 」
穂香ちゃんは私の揺さぶりに同様一つせずに話題を戻してきた。やり手だ、穂香ちゃん。
「何もない、よ」
「それならいいんだけど。私のことで気を使わせちゃってるのかと思って。何かあったら何でも言ってね。私はもう気持ちの整理ができたというか、区切りがついてるから」
そう言って穂香ちゃんは私の手を握った。
穂香ちゃんの言葉にすべて話してしまいそうになる。けど、私自身どう思っているのか、どうしたいのかわからなくて。
そもそも何を話していいのかわからなかった。