英語の授業後の休み時間に律くんにお礼を言いに行こうと、律くんの教室に向かう。教室前方の扉から中の様子をうかがう。律くんの席に目を向けると、律くんと目があった。小さく手を振った。
いつもは律くんが私の教室に来てくれるから、あまり律くんの教室に来たことないんだよね。違うクラスの教室に入るのは居心地が悪くてあまり得意じゃない。声をかけるのもはばかられるし、律くんがすぐに気づいてくれてよかった。
律くんは歩いて廊下まで出てきてくれた。
「どうしたの、俺のクラスに来るの珍しいよね。もしかして、俺に会いに来てくれたの」
律くんは両手を広げて、抱きついて来ようとした。
会いに来たわけではないんだけど。
言葉に首をかしげて、否定した。律くんの両手は宙をさまよっていた。
「小テスト、律くんのおかげで半分以上取れた気がする。ありがとう」
「愛乃のためならいつでも教えてあげる」
「じゃあ、私のクラスが先に小テストあったときは私が教えてあげるね」
「愛乃、抱きしめていい? 」
「なんで」
いつもは承諾なんか得ないで抱きついてくるのに、わざわざ聞いてくるなんて変なの。
「愛乃がかわいいから」と、律くんは笑った。
いつもは律くんが私の教室に来てくれるから、あまり律くんの教室に来たことないんだよね。違うクラスの教室に入るのは居心地が悪くてあまり得意じゃない。声をかけるのもはばかられるし、律くんがすぐに気づいてくれてよかった。
律くんは歩いて廊下まで出てきてくれた。
「どうしたの、俺のクラスに来るの珍しいよね。もしかして、俺に会いに来てくれたの」
律くんは両手を広げて、抱きついて来ようとした。
会いに来たわけではないんだけど。
言葉に首をかしげて、否定した。律くんの両手は宙をさまよっていた。
「小テスト、律くんのおかげで半分以上取れた気がする。ありがとう」
「愛乃のためならいつでも教えてあげる」
「じゃあ、私のクラスが先に小テストあったときは私が教えてあげるね」
「愛乃、抱きしめていい? 」
「なんで」
いつもは承諾なんか得ないで抱きついてくるのに、わざわざ聞いてくるなんて変なの。
「愛乃がかわいいから」と、律くんは笑った。